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チーズとワインの合わせ方|タイプ別の組み合わせ原則

木のボードに盛られたチーズと赤ワインのグラス

最終更新: 2026年8月1日

「チーズはワインに合う」とよく言われますが、実際にはチーズの種類によって合わせやすいワインのタイプが異なるとされています。この記事では、特定の銘柄をおすすめしたり味を評価したりするのではなく、キリン(メルシャン)公式のワインアカデミーと雪印メグミルク公式のチーズクラブが解説しているチーズとワインの合わせ方の一般的な原則を整理します。料理全般とワインの合わせ方については「料理に合わせるワインの選び方」もあわせてご覧ください。

チーズの基本的な分類

チーズは大きく「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分けられ、ワインとの相性を語る際に扱われるのは主にナチュラルチーズです。ナチュラルチーズはさらに、製法や熟成のさせ方によって次の6タイプに分類されるとされています。

  • フレッシュタイプ: 熟成させない軟質チーズ。クセが少なく酸味となめらかな口当たりが特徴(モッツァレラ、カッテージチーズなど)。
  • シェーブルタイプ: 山羊乳が原料で、独特な酸味と香りが特徴。
  • 白カビタイプ: 表面を白カビで覆って熟成させる、クリーミーな味わいのチーズ(カマンベール、ブリーなど)。
  • ウォッシュタイプ: 熟成中に塩水で表面を洗うため独特の香りを持つ一方、中身はコクがありクリーミー。
  • ハード・セミハードタイプ: 水分を多く抜いて熟成させた硬質チーズ(ゴーダ、パルミジャーノなど)。
  • 青カビタイプ: 内部に青カビを繁殖させた個性的なチーズ(ロックフォール、ゴルゴンゾーラなど)。

合わせ方の3つの一般原則

チーズとワインを合わせる際の考え方として、両方の出典で共通して次の3つの原則が紹介されています。

1. 熟成度合いを合わせる

できたての若いチーズにはフレッシュでフルーティなワインを、ミモレットやコンテのように熟成期間の長いチーズにはコクのあるしっかりしたワインを合わせるとよいとされています。チーズもワインも熟成が進むほど風味が強くなるため、両者の「濃さ」を揃える考え方です。

2. 成分(酸味・塩味・脂肪分)で合わせる

酸味の強いチーズには酸味のあるフレッシュなワインが合わせやすいとされています。塩気の強いブルーチーズ(青カビタイプ)には甘口ワインが定番の組み合わせとして紹介されており、脂肪分の高いチーズにはコクのある白ワインや発泡性のワインが合うとされています。

3. 産地を合わせる

同じ産地、あるいは地理的に近い産地のチーズとワインは相性が良いとされています。フランスには「1村に1チーズあり」と言われるほど地方色豊かなチーズが各地でつくられており、同じ土地のワインと合わせるという考え方は料理とワインのペアリングにも共通する原則です。

タイプ別の合わせ方の目安

キリン公式ワインアカデミーが紹介しているマリアージュ表をもとに、チーズタイプごとに特に相性が良いとされるワインのタイプをまとめました。

チーズタイプ 特に相性が良いとされるワイン 合わせるコツ
フレッシュタイプ スパークリング、白 単品よりも塩・オリーブオイルやジャム・ハチミツを添えると相性の幅が広がるとされる
シェーブルタイプ 酸味のある爽やかな白ワイン(ソーヴィニヨン・ブランなど)が特におすすめとされる
白カビタイプ スパークリング、白、赤 シャルドネ系の白ワインとは王道の組み合わせとされ、塩気の強いタイプは赤とも合うとされる
ウォッシュタイプ 果実味豊かなものから渋みのある赤まで幅広く合わせられるとされる
ハード・セミハードタイプ 白、赤 旨みが強いタイプには赤ワイン全般、マイルドなタイプには白ワインが合わせやすいとされる
青カビタイプ 赤(白は甘口タイプに限り相性が良いとされる) フルーツやナッツ、ハチミツを添えると甘口ワインとの相性がさらに良くなるとされる

自宅で楽しむチーズプレートの作り方

数種類のチーズとドライフルーツを盛り合わせたプレート

タイプの違うチーズを2〜3種、ドライフルーツやナッツを添えると、1本のワインでも味の変化を楽しめる。 写真: “Cheese Platter” by Tracy Hunter / BY 2.0

複数のチーズを一皿に盛り合わせたものは「チーズプラトー」と呼ばれ、コツを押さえれば自宅でも作れるとされています。

  • 木製ボードやガラスプレート、和風のトレイなど手持ちの器を活用する。
  • 異なるタイプのチーズを2種類以上そろえると、味の違いを楽しみやすいとされる。
  • くさび型やサイコロ状、型抜きなどカットに変化をつけると見た目が華やかになる。
  • カットした断面を食べる人の方に向けると盛り付けが映えるとされる。
  • ドライフルーツ・ハチミツ・ジャム・ナッツを添えると、チーズの塩味を和らげ、ワインとの相性もさらに良くなるとされる。

よくある質問

Q. チーズとワインの産地はどのくらい厳密に合わせる必要がありますか? A. 必ず同じ産地でなければならないというものではなく、「同じ産地、あるいは地理的に近い産地のものは相性が良い」という一般的な傾向として紹介されています。迷ったときの目安の一つとして参考にするとよいとされています。

Q. ブルーチーズには何を合わせればよいですか? A. 青カビタイプ(ブルーチーズ)には赤ワインが特に相性が良いとされ、白ワインを合わせる場合は甘口タイプに限られるとされています。フルーツやナッツ、ハチミツを添えると甘口ワインとの相性がさらに良くなるとされています。

Q. チーズプレートに合わせるチーズは何種類くらいが目安ですか? A. 出典では明確な上限は示されていませんが、異なるタイプのチーズを2種類以上そろえると、味の違いを楽しみやすいと紹介されています。

保存する際の注意点

購入したチーズやワインを保存する場合、チーズは乾燥・匂い移りを避けてラップや専用容器で密閉し、ワインは温度・湿度が安定した環境で寝かせて保存するのが基本とされています。ワインの保存温度や環境について詳しくは「ワインの保存温度・環境完全ガイド」で解説しています。

なお、出典各社が明記しているとおり、お酒は20歳になってから楽しむものであり、20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。年齢が分からない相手とチーズ・ワインを楽しむ場面では、この点にも配慮してください。

具体的な商品を探すには

チーズタイプやワインタイプの目安が決まったら、下記のリンクから楽天市場・Amazonでの検索結果を確認できます。料理全般とワインの合わせ方は「料理に合わせるワインの選び方」、生ハム・サラミとの合わせ方は「生ハム・サラミに合うワイン」、保存環境の基礎は「ワインの保存温度・環境完全ガイド」もあわせてご覧ください。

チーズタイプ×ワインタイプ 早見マトリクス

ロゼスパークリングフレッシュシェーブル白カビウォッシュハード・セミハード青カビ

出典のマリアージュ表で「特に相性が良い」とされる組み合わせのみを表示。フレッシュタイプはスパークリングや白、白カビタイプはスパークリング・白・赤のいずれとも合わせやすいとされる一方、ウォッシュタイプや青カビタイプは赤との相性が良いとされる。青カビタイプは白ワインの場合「甘口」に限られる点に注意(本文参照)。

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