ワインの開け方の基本|スティルとスパークリングで違う手順

ワインをどう開けるかは、栓の種類によって手順がまったく違います。この記事では、キリン公式サイト(メルシャン ワインアカデミー)の開栓ガイドをもとに、コルク栓・スクリューキャップ・スパークリングワインそれぞれの開け方の流れと注意点を整理します。コルク栓とスクリューキャップの違いそのものについては「コルク栓とスクリューキャップの違い」、ソムリエナイフ選びの基準については「ソムリエナイフの選び方」で扱っているため、ここでは実際に手を動かす手順と、とくに事故につながりやすいスパークリングワインの開け方を中心にまとめます。
オープナーの種類
キリン公式サイトでは、コルク栓を抜くための道具として次の5種類が紹介されています。
- ソムリエナイフ: 敬遠されがちだが、慣れれば使いやすいタイプ。コルクスクリューをコルクの中央に当てるときや、テコで引き抜くときに人さし指を添えると上手に開栓できるとされている
- ダブルコルクスクリュー: 瓶口に正しくコルクスクリューを当てて刃先をねじ込み、上部の金具を切り替えてさらに回転させるとコルクが上がる
- レバー式コルクスクリュー: 瓶口を包むようにあててコルクスクリューを回し入れ、両側に開いたレバーを2本同時に引き下げて開栓する
- T字型コルクスクリュー: コルクの中心にスクリューの先端を刺し、螺旋部分が見えなくなるまでねじ込んでから力を入れてまっすぐ引き、コルクが動いたらそのままゆっくり引き上げる
- スクリュープル: レバーを回転させてコルクに押し込み、さらに回転させることでコルクが上がっていくタイプ
コルク栓・スクリューキャップの開け方(要点)
コルク栓はソムリエナイフを使い、ボトルネックの切り込みを入れてキャップシールを外し、スクリューをコルクの中心にまっすぐ差し込んでから(目安は約3回転)、フックを瓶口にかけてテコの原理で引き上げる、という流れになります。スクリューキャップは、キャップとボトルの境目の部分を持ってボトル上部を固定し、「カチッ」と音がするまで回すだけで開栓できます。それぞれの詳しい手順とソムリエナイフの種類による違いは「コルク栓とスクリューキャップの違い」にまとめているので、ここでは開栓時の共通の注意点だけ挙げます。キリン公式サイトによると、スクリューキャップはキャップのつなぎ目部分に手がかかると、開栓時につなぎ目が切れてケガにつながることがあるため注意が必要とされています。またミシン目の上下を持つと開栓できない点も案内されています。
スパークリングワインの開け方
スパークリングワインは瓶の中に炭酸ガスの圧力がかかっているため、コルク栓のスティルワインとは異なる注意が必要です。キリン公式サイトが案内している手順は次のとおりです。
- 開栓する前にボトルを十分に冷やす(目安は氷水で約30分、冷蔵庫で約4時間)
- 栓を覆っているシールを手ではがす
- コルク栓にクロスやタオルをかぶせる
- コルク栓の頭を片方の手のひらでしっかりと押さえながら、もう片方の手でコルク栓についているワイヤー(針金)を緩める
- コルク栓をしっかり押さえながらボトルを回し、コルク栓を徐々に上に持ち上げる(机に置いたままボトルを回すと安定するとされる。この時、コルク栓を無理に引っ張って抜かない)
- 最後にコルク栓を傾けるようにして、ボトルとコルク栓の隙間から炭酸ガスをにがす。十分に中のガスが抜けたら、静かにコルク栓を抜く
同サイトは、この手順について明確な注意も添えています。ワインオープナー・栓抜きなどは絶対に使用しないこと(破瓶の危険があるため)、開栓時は炭酸ガスの圧力により栓が飛び出したり中身がふき出したりすることがあるため、瓶口を人や物に向けないこと、の2点です。ボトルを十分に冷やしてからゆっくり開けることが、こうした事故を避けるうえでの前提になります。冷やす時間の目安(氷水約30分・冷蔵庫約4〜5時間)や製法の違いについては「スパークリングワインの選び方」もあわせてご覧ください。
デキャンタに移すときの注ぎ方
開けたワインをデキャンタに移す場合、キリン公式サイトでは次の手順が紹介されています。
- デキャンタの首の部分にワインが当たるよう、静かに注ぎ入れる。このときペンライトやろうそくの光でボトルを透かし、瓶の中のオリ(澱)が入らないようにする
- 注ぎ終わったらトップ栓をしないで、しばらく置く
デキャンタージュを行う目的や、どのようなワインに向くかについては「デキャンタ・エアレーターの選び方」で詳しく扱っています。
まとめ:栓の種類ごとに手順が違う
コルク栓はソムリエナイフでの抜栓、スクリューキャップは回すだけ、スパークリングワインは冷やしてから圧力に注意しながらゆっくり開ける、というように、栓の種類によって開け方も注意点も異なります。とくにスパークリングワインは、十分に冷やしていない状態で無理に開けようとすると事故につながりやすいため、手順どおりに進めることが大切です。
なお、お酒は20歳になってから楽しむものであり、20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。
よくある質問
Q. スパークリングワインを開けるときにワインオープナーを使ってもよいですか? A. キリン公式サイトによると、スパークリングワインの開栓にワインオープナー・栓抜きなどを使用することは絶対に避けるべきとされています。破瓶の危険があるためです。
Q. スパークリングワインはどのくらい冷やしてから開ければよいですか? A. キリン公式サイトでは、開栓する前にボトルを十分に冷やすことが案内されており、目安として氷水で約30分、冷蔵庫で約4時間とされています。
Q. デキャンタに移すときに注意することはありますか? A. キリン公式サイトによると、デキャンタの首の部分にワインが当たるよう静かに注ぎ入れ、ペンライトやろうそくの光でボトルを透かしながら、瓶の中のオリが入らないようにすることが案内されています。
開栓に使う道具を探すには
開け方の基本を踏まえたうえで、実際に道具を探す場合は、記事で紹介する商品のリンクから、現在の販売条件を確認できます。ソムリエナイフの選び方は「ソムリエナイフの選び方」、開栓後のワインの保存については「ワイン保存グッズの選び方」もあわせてご覧ください。