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ワインのヴィンテージ表記とは|収穫年の意味とチャートの読み方

Light path to the castle
写真: 「Light path to the castle」by Go-tea 郭天 / CC BY 2.0

最終更新: 2026年8月17日

ワインのラベルに書かれた「2015」「2020」のような数字を見て、これが何を意味するのか気になったことはないでしょうか。この記事では、特定の年が「当たり年」かどうかを断定的に評価するのではなく、キリン(メルシャン)公式サイトとモトックス公式コラムをもとに、ヴィンテージという表記そのものの意味とルールを事実ベースで整理します。ラベルの他の読み方については「ワインラベルの読み方」もあわせてご覧ください。

ヴィンテージとは「ブドウの収穫年」

モトックス公式コラムによると、ワインの「ヴィンテージ」とは、そのワインの原料となったブドウが収穫された年のことです。ラベルに「2000」「2015」のような西暦が書かれていれば、それはブドウが何年に収穫されたかを表しています。

なぜヴィンテージを表記するのかについて、同コラムは、ブドウが農産物である以上、収穫年ごとの天候や収穫時期によって出来栄えに違いが出るためと説明しています。全く同じ銘柄のワインでも、ヴィンテージによるブドウの出来の違いが品質や価格に影響を与えるとされています。

ただし同コラムは、「ヴィンテージの良し悪し=ワインの良し悪し」ではないとも明記しています。ブドウの出来が悪い年であっても、造り手の技術によっておいしいワインに仕上がることがあるためです。

呼び方は言語によって異なり、英語では「ヴィンテージ(Vintage)」、フランス語では「ミレジム(Millesime)」、イタリア語では「ヴェンデミーア(Vendemmia)」と表記されます。

ヴィンテージ表記には国ごとの規定がある

モトックス公式コラムによると、ワインは生産国・地方の規格を満たしていればヴィンテージを表記できますが、その規定は国によって異なります。

対象 規定の内容
EU加盟国(一般) 85%以上をその収穫年のブドウとすることが必要
フランス・シャンパーニュ地方 単一収穫年であることに加え、最低36カ月間の熟成を経ないとヴィンテージ表記ができない場合がある
日本ワイン 国内収穫のブドウを国内で醸造し、同一収穫年のブドウを85%以上使用する必要がある
チリ 同一収穫年の比率75%以上と規定されている

収穫年の違うブドウをどうブレンドするのかについて、同コラムは、ブドウ果実を冷凍保存して翌年のブドウとブレンドするのは現実的でないため、実務的には前年収穫のタンクワインと当年仕込みのタンクをブレンドするのが一般的だと説明しています。

ヴィンテージ表記のないワインもある

同コラムによると、規定を超えて収穫年の異なるワインをブレンドした場合は特定の年号を決められなくなるため、ヴィンテージを表記できません。また、特定の年に収穫されたブドウのみを使っていても、地域のワイン規定を満たしていなければ表記できず、「ノン・ヴィンテージ」(年号のないワイン)となります。シャンパーニュがその一例として挙げられています。

同コラムは、毎年安定した品質のワインを造るために複数年のブドウを使う場合や、ヴィンテージによる違いをあえて平均化する目的で、狙ってノン・ヴィンテージワインを造ることもあると説明しています。

新しいヴィンテージと古いヴィンテージの違い

モトックス公式コラムは、新しいヴィンテージと古いヴィンテージの違いを、熟成による変化として整理しています。

  • 新しいヴィンテージ: フレッシュさが魅力で、果実味を感じるいきいきとした味わいのワインが多いとされる
  • 古いヴィンテージ: 熟成が進み、時間の経過とともにまろやかさや複雑さが増していくとされる

一方で同コラムは、ワインには飲み頃のピークが存在し、そのピークを過ぎると味が劣化してしまうため、「古いヴィンテージだから美味しい」とは一概には言えないとも述べています。

また、古いヴィンテージのワインが比較的高価になりやすい理由として、同コラムは次の3点を挙げています。

  1. もともと長期熟成に向いているのは高級なワインが多いこと
  2. 熟成させる間の保管コストがかかること
  3. 消費が進むことで希少性が高くなること

ヴィンテージチャートとは何を示すものか

キリン(メルシャン)公式サイトによると、ブドウは同一の畑であっても天候の良し悪しでその年の出来栄え(作柄)が変わります。この収穫年ごとの作柄を一覧表にしたものが「ヴィンテージチャート」です。

同サイトは、ヴィンテージチャートについて「ブドウの出来の評価であり、産地の一般的状況を示す情報です。ワインの造り手の情報を伝えるものではありません」と明記しています。つまりヴィンテージチャートは産地全体の作柄の目安であり、個々の生産者やワインの品質そのものを保証するものではない、という点が公式に示されています。

よくある質問

Q. ヴィンテージが表記されていないワインは品質が低いのですか? A. モトックス公式コラムによると、規定を超えて収穫年の異なるブドウをブレンドした場合や地域の規定を満たさない場合にヴィンテージを表記できなくなるほか、毎年安定した品質を保つために複数年のブドウを狙ってブレンドする場合もあるとされています。表記の有無だけで品質を判断できるものではありません。

Q. 古いヴィンテージのワインを選べば必ずおいしいのですか? A. モトックス公式コラムは、ワインには飲み頃のピークがあり、それを過ぎると味が劣化するため「古いヴィンテージだから美味しい」とは一概には言えないと説明しています。

Q. ヴィンテージチャートを見れば、そのワインの味が分かりますか? A. キリン公式サイトによると、ヴィンテージチャートはブドウの出来の評価であり、産地の一般的状況を示す情報であって、個々の造り手の情報を伝えるものではないとされています。

なお、出典各社が案内しているとおり、お酒に関する情報の20歳未満の方への提供・共有はできず、20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

具体的なワインを探すには

ヴィンテージ表記の意味を踏まえたうえで、実際に商品を探す場合は、下記のリンクから楽天市場・Amazonでの検索結果を確認できます。誕生年のワインなど贈り物として選ぶ場合は「贈り物ワインのおすすめ」もあわせてご覧ください。

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