ワイングラスの選び方|3つの条件とタイプ別の基本形

同じワインでも、注ぐグラスによって渋みや酸味の感じ方が変わるとされています。この記事では、特定ブランド・特定商品の優劣を評価するのではなく、グラスメーカー・リーデル公式サイトと、三越伊勢丹グループが運営する食メディアFOODIEでのリーデル伊勢丹新宿店店長インタビューをもとに、ワイングラスを選ぶ際の一般的な考え方を整理します。ワインの保存方法については「ワインの保存温度・環境完全ガイド」もあわせてご覧ください。
グラス選びで見るべき3つのポイント
FOODIEのインタビューで紹介されているリーデル伊勢丹新宿店店長の解説によると、ワインをおいしく飲めるグラスかどうかを見極めるポイントは、大きく次の3つとされています。
- 飲み口のすぼまり方: 飲み口がコップのように広がったままだと、香りがグラスの中に閉じ込められにくいとされています。また、飲み口のすぼまり具合は、グラスを傾けたときにワインが舌のどの部分に触れるかにも影響するとされ、口がすぼまっているほどワインが舌の中心に向かって流れ込みやすいと説明されています。
- ボウルの空間の広さ: ボウル(ワインを注ぐ部分)に十分な空間がないと、香りが立ち上りにくいとされています。またボウルが小さいと、香りを引き出すためにグラスを回す「スワリング」という動作もしにくくなるとされています。
- グラスの厚み: グラスに厚みがあると、グラス自体の熱がワインに伝わりやすくなるとされています。グラスが薄いほどグラスの温度がワインになじみやすく、冷やした白ワインなどを適温に保ちやすいと説明されています。
赤ワイン向け・白ワイン向けで形が異なるとされる理由
リーデル公式サイトでは、赤ワインは白ワインに比べて味わいや香りが複雑であり、渋み(タンニン)を柔らかく感じさせるために、大ぶりのボウルを持つ赤ワイン専用グラスが向いているとされています。一方で白ワインは渋みをほとんど含まず、ブドウの甘みと酸味がそのまま伝わりやすいため、その甘み・酸味のバランスを引き立てる形状のグラスが重要とされています。
まず揃えたい5タイプの基本形
リーデル公式サイトでは、ワインのタイプに応じてまず揃えたいグラスの基本形として、次の5タイプが紹介されています。
| ワインのタイプ | 代表的なブドウ品種 | グラスの形状の目安 |
|---|---|---|
| 渋味のしっかりした赤ワイン | カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ボルドー(赤) | すぼまりのゆるやかな、大ぶりのボウル |
| 豊かな酸味の赤ワイン | ピノ・ノワール、ネッビオーロ、ブルゴーニュ(赤) | 口のすぼまった、大ぶりのボウル |
| さっぱり辛口の白ワイン | リースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、辛口シャルドネ | 口のすぼまった、中ぶりのボウル |
| まろやかな熟成した白ワイン | 樽熟成のシャルドネ(オークド・シャルドネ) | 口の広い、大ぶりのボウル |
| シャンパーニュ・スパークリングワイン | シャンパーニュ、カヴァ、スプマンテなど | ボウルに少し膨らみのあるタイプ |
シャンパーニュ・スパークリングワイン向けについては、泡だけを楽しむ「フルート型」よりも、白ワイングラスに近い、ボウルに膨らみのあるタイプの方が、香りも含めて楽しみやすいとリーデル公式サイトで説明されています。
デイリーワインでもグラス選びが味わいに影響するとされる
FOODIEのインタビューでは、高級ワインだけでなく、1,000〜2,000円台のデイリーワインでもグラスによって味わいが左右されるとされています。ワイン自体の価格帯にかかわらず、上記3つのポイント(飲み口・ボウル・厚み)を満たしたグラスを選ぶことで、香りや味わいの印象が変わりうるという考え方が紹介されています。
よくある質問
Q. ワイングラスを選ぶときに見るべきポイントは何ですか? A. FOODIEのインタビューで紹介されているリーデル伊勢丹新宿店店長の解説では、「飲み口のすぼまり方」「ボウルの空間の広さ」「グラスの厚み」の3点とされています。
Q. 赤ワインと白ワインでグラスの形は分ける必要がありますか? A. リーデル公式サイトでは、赤ワインは渋みを柔らかく感じさせるための大ぶりのボウル、白ワインは甘み・酸味のバランスを引き立てる形状というように、ワインのタイプに応じた基本形が紹介されています。必ず分けなければならないものではなく、選ぶ際の目安の一つとして案内されています。
Q. シャンパングラスはフルート型を選べばよいですか? A. リーデル公式サイトでは、フルート型よりも、白ワイングラスに近いボウルに膨らみのあるタイプの方が、泡だけでなく香りも楽しみやすいと説明されています。
保存する際の注意点
ワイングラスは急激な温度変化を避け、割れやすい飲み口部分を保護できる場所で保管するのが基本です。ワイン自体の保存温度や環境について詳しくは「ワインの保存温度・環境完全ガイド」で解説しています。
なお、出典各社が案内しているとおり、お酒は20歳になってから楽しむものであり、20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。年齢が分からない相手とワインやグラスを楽しむ場面では、この点にも配慮してください。
具体的な商品を探すには
グラスの3つの選び方のポイントとタイプ別の基本形が分かったら、下記のリンクから楽天市場・Amazonでの検索結果を確認できます。ワインの保存方法については「ワインの保存温度・環境完全ガイド」もあわせてご覧ください。